特集 身の回わりの衛生
第IV部 環境衛生の現状
所要照度
pp.107-108
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203585
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照明の適・不適は作業の能率を左右するだけでなく,情緒にも影響する.一般に病院や学校の廊下はくらいが,そのためかえっていんさんな感じを与えたり,災害の防止が不十分だったりする.ここに示したのは一応の標準とされているものであるが,だいたいの目安をいうなら,晴れた日の窓ぎわ(陽のさしこんでいる部分)は6000〜8000ルクス(lx)の照度を示す.ふつうの居間なら,この表に示されるように,100〜200lxで十分であるが,ちょっとこまかい仕事になると500lxくらいは必要になる.昼間採光による照度が不十分の場合は,とうぜん照明で明るさをおぎなわなければならない.
照度を計るのには照度計が必要だが,ふつう作業面ではかる.もし照度計がなければ,写真の露出計を代用しても一応の見当はつく.
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