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編集後記
鹿
pp.1094
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102720
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これまで何年も原稿整理をしながらまったく気にもとめていなかったのですが,こういう会があることも,こういう議論があったことも知りませんでした.10月24日の朝日新聞の豆記事によれば,国際度量衡総会(パリ)というものがありまして,そこで英語圏のピリオド派が,コンマに統一しようとする国際標準化機構(ISO)の動きに待ったをかけ,「小数点は,ピリオドかコンマのどちらかである」という決議が採択され,現状通りどちらの理解でもいいという「共存」で決着したそうです.この議論の意味がどの辺にあるのかわかりませんが,どうでもいいというわけにはいかない各々の理由をちょっと聞いてみたいです.どうでもよくないのは最近日本の政官界のピリオド派とコンマ派も同様,長老議員へのピリオド勧告もなかなかうまくいかず,片やここは単なる句読点,まだまだ俺はやるぞ,と意気盛んです.世代間軋轢が多くなる高齢社会の重要なテーマも「共存」,「共生」ですよ.
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