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編集後記
鹿
pp.1114
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102761
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最近,厚労省や社会保障審議会各部会の動きが活発で,障害者福祉に関連した「まとめ」や「提案」が次々に出され,新聞紙上を賑わせています.障害者部会は今後の障害者制度改革のあり方を示し,そのなかでは,①今まで身体・知的・精神という障害別・縦割りで行われてきた施策を,市町村等自治体が中心となり一元的なものとして行うこと,②個々の障害者のニーズと適性に応じた自立支援を行うことで,彼らが地域のなかで自己実現・社会貢献できる社会をつくること,などが提起されています.勿論これらが十分に展開されることはいいことであり,当事者運動やノーマライゼーションの考え方の浸透の成果だろうと思います.一方,ニュース欄(本号1,076頁)での指摘のように,「今年度の身体障害者施設の整備費補助金の採択率が4割を下回り」,「地域移行の前提となる基盤整備が危機的な状況に陥っている」ということもあります.ともあれ色々な紆余曲折を経て,今月の特集で取り上げた「身体障害者福祉施設」のあり方も大きく変わっていくのだろうと思います.
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