Japanese
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特集 リハビリテーションにおける動作解析
脳血管障害患者の歩行分析
Gait analysis of hemiplegic patients.
山本 澄子
1
Sumiko Yamamoto
1
1国際医療福祉大学大学院
1Graduate School of International University of Health & Welfare
キーワード:
片麻痺
,
歩行分析
,
評価指標
,
パターン分類
Keyword:
片麻痺
,
歩行分析
,
評価指標
,
パターン分類
pp.959-964
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102584
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はじめに
脳血管障害による片麻痺の患者数は国内で130万人以上であり,理学療法士が生涯で片麻痺者のリハビリテーションに関わる割合は86.9%と,多くの疾患のなかで最も高いと言われている1).片麻痺者の動作解析の研究は古くから数多く行われ,これらの研究によってさまざまなことが明らかになってきている.しかし,動作解析が片麻痺者のリハビリテーションに十分に役立っているとはいい難い現状である.片麻痺者の動作解析は下肢の動作のみでなく上肢についても数多く行われているが,紙面の関係上,本稿ではもっとも関心が高い歩行分析のみを対象とした.ここでは過去の歩行分析の研究からわかった片麻痺者の歩行の特徴,パフォーマンスの指標としての非対称性,歩行速度を増加させる戦略,歩行のパターン分類を示し,最後に今後の課題について述べる.なお,片麻痺者の治療に用いられる装具や杖,電気刺激などの効果に関する研究については割愛した.
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