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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅱ 脳卒中,その他の脳疾患
14.脳卒中患者に対する痙縮治療
Treatment for spasticity in CVA patients.
赤星 和人
1
Kazuto Akaboshi
1
1市川市リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Ichikawa City Rehabilitation Hospital
キーワード:
脳卒中
,
痙縮
Keyword:
脳卒中
,
痙縮
pp.510-515
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102483
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Q1 脳卒中患者で痙縮の治療が必要となるのはどのような場合か?
脳血管障害患者ではその程度に差はあるものの,痙縮はほぼ必発する症候である.また,何らかの方法により消滅できるものではなく,むしろ上手に共存することを治療の目的とすることが現実的である.また,痙縮は発症直後には認めず,時間経過とともに徐々に出現し,強くなっていくものであるため,患者のその変化に不安を感じたり,また気づかないうちに不利益を生じている場合も多い.したがって治療者がその変化を把握し,病態や対処方法をきちんと患者に説明していくことが,痙縮の治療の第一歩となる.また,その“不利益”を予防,改善することが痙縮の治療ということになるので,まずは痙縮によりどのような不利益が生じるのかを述べることとする1).
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