発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003200426
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脳卒中後鬱症を伴う脳卒中リハビリテーション患者5名を対象に,抗鬱薬selective serotonin reuptake inhibitor(SSRI)を投与して鬱症状とリハビリテーションに対する効果を検討した.Fluvoxamine maleate 25mg錠を1日1錠から開始して漸増し,鬱状態の改善を目安にして1日100mg(3名)又は15Omg(2名)を維持量とした.投与後,嘔気などの消化器症状や臨床検査値の異常などの副作用はみられなかった.薬剤投与後,鬱症状が改善し,それに伴って日常生活動作の改善がみられたことにより,鬱症状の早期治療が脳梗塞の機能回復を促進することが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2003