Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「月あかりの下で」―特別支援教育精神が宿る学校,換言すれば心が香り立つ学校なのだ
二通 諭
1
1札幌学院大学人文学部人間科学科
pp.203
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102386
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特殊教育から特別支援教育へ移行して5年.この間,対象枠の拡大やシステムのバージョンアップが図られた.このことによる効果はさだかではないが,少なくとも不登校の微減傾向は「特別支援教育化」以降のことである点に注目したい.これは,学校内に個々のニーズに応じた居場所ができたことを意味する.
システムということで言えば,特別支援教育にもPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの波が押し寄せてきている.これには,無策と惰性に陥っている「教育」を是正する効果もあるが,形を追求するあまり,子どもの願いを置き去りにする危険性もある.
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