Japanese
English
調査
公共交通機関を利用した外出訓練実施者における退院後の外出状況に関する追跡調査
An investigation of going out after discharge among the patients with training for utilization of public transportation.
青山 信一
1
,
矢田 かおり
1
,
松原 麻子
1
,
森内 康之
1
,
村上 恒二
1
,
吉村 理
1
Shinichi Aoyama
1
,
Kaori Yata
1
,
Asako Matsubara
1
,
Yasuyuki Moriuchi
1
,
Tsuneji Murakami
1
,
Osamu Yoshimura
1
1広島市総合リハビリテーションセンター
1Hiroshima City General Rehabilitation Center
キーワード:
公共交通機関
,
外出訓練
,
退院後の外出状況
Keyword:
公共交通機関
,
外出訓練
,
退院後の外出状況
pp.187-191
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102380
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要旨:本研究では,当院入院中に公共交通機関の利用を一つの目的とした外出訓練実施者について,退院後の外出状況把握を目的に電話による追跡調査を実施した.対象は2008年4月~2009年6月までの期間に当院に入院し,公共交通機関の利用を目的とした外出訓練実施後に自宅退院した者とした.対象者は23名で,平均年齢は57.7歳(21~84歳),疾患の内訳は中枢神経疾患18名,整形外科疾患4名,神経筋疾患1名であった.調査の結果,退院後に何らかの公共交通機関を利用して外出を行った者は18名で,利用した公共交通機関は路線バスが最も多く,JR,タクシーの利用頻度も高かった.外出目的は通院,通勤,買い物が多く,また,対象者の半数以上が,退院後の外出に際して,入院中の外出訓練がとても役に立ったと回答した.本研究の結果から,当院における公共交通機関の利用を目的とした外出訓練実施者の多くが,退院後の外出においても公共交通機関を利用していることが明らかとなった.これにより,公共交通機関の利用を目的とした外出訓練が,対象者における退院後早期からの生活空間の拡大,利便性,QOLの向上に寄与していることが示唆された.
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