Japanese
English
研究と報告
遂行機能障害を反映した認知症患者のセルフケア障害評価法self-care rating for dementia, extended(SCR-DE)の信頼性の検討
A reliability study of self-care rating for dementia, extended(SCR-DE):an extensive self-care scale reflecting executive dysfunction.
清水 志帆
1
,
佐藤 亜紗美
1
,
舘川 歩美
2
,
北村 葉子
3
,
岩橋 麻希
3
,
笠井 明美
4
,
市野 千恵
5
,
今村 徹
1,6
Shiho Shimizu
1
,
Asami Sato
1
,
Ayumi Tachikawa
2
,
Yoko Kitamura
3
,
Maki Iwahashi
3
,
Akemi Kasai
4
,
Chie Ichino
5
,
Toru Imamura
1,6
1新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科
2三島病院リハビリテーション部
3デイサービスセンターはやどおり
4小規模多機能施設リビングサポートおやま
5介護老人保健施設尾山愛広苑
6新潟リハビリテーション病院神経内科
1Department of Speech Therapy, School of Health Sciences, Niigata University of Health and Welfare
2Department of Rehabilitation, Mishima Hospital
3Hayadori Day Service Center
4Living Support Oyama Multifunctional Community-based Facility
5Oyama Aikoen Geriatric Health Services Facility
6Department of Neurology, Niigata Rehabilitation Hospital
キーワード:
遂行機能障害
,
dementia
,
セルフケア
,
信頼性
,
半構造化インタビュー
Keyword:
遂行機能障害
,
dementia
,
セルフケア
,
信頼性
,
半構造化インタビュー
pp.785-790
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102173
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要旨:〔目的〕遂行機能を反映させた個別のセルフケアの評価法であるself-care rating for dementia, extended(SCR-DE)を作成し,信頼性を検討する.〔SCR-DEの作成〕更衣,入浴,整容,摂食,排泄など個別のセルフケアの各項目には6段階評価を採用した.評価者は信頼できる情報提供者にインタビューを行い,情報収集した.各評価項目の段階ごとに遂行機能障害を反映させた記述を付し,評価者は必要に応じてこれを読み上げて提示するが,最終的な評価は半構造化インタビューの形式で行った.〔対象〕グループホーム2施設に入居中のdementia患者11名を担当している介護福祉士11名であった.〔方法〕1名の患者のグループホームでの生活におけるセルフケアについて,同一の職員1名を対象として,約1か月の期間を置いてSCR-DEを各1回,計2回施行した.1回目と2回目の施行は独立した評価者1と評価者2が担当した.SCR-DEの各下位項目の評価値について重み付けκ係数を,各評価者についてCronbachのα係数を求め,評価者間・評価再評価信頼性と内的整合性を検討した.〔結果〕ほとんどの項目で有意なκ係数が認められ,内的整合性も0.9以上の十分に高い値を示した.〔結語〕SCR-DEは遂行機能を反映させた個別のセルフケアの評価法として信頼性がある.
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