Japanese
English
短報
膝立ち運動が脳卒中片麻痺患者の立位バランスに与える即時的効果
Immediate effect of kneeling exercise on standing balance in stroke patients.
倉山 太一
1,2
,
影原 彰人
3
,
村越 大輝
3
,
山口 智史
4,5
,
近藤 国嗣
1
,
大高 洋平
1
Taichi Kurayama
1,2
,
Akihito Kagehara
3
,
Taiki Murakoshi
3
,
Tomofumi Yamaguchi
4,5
,
Kunitsugu Kondo
1
,
Yohei Otaka
1
1東京湾岸リハビリテーション病院
2千葉大学大学院医学研究院
3富家千葉病院
4慶應義塾大学大学院医学研究科
5日本学術振興会特別研究員DC
1Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
2Graduate School of Medicine, Chiba University
3Fukechiba Hospital
4raduate School of Medicine, Keio University
5Research Fellow of the Japan Society for the Promotion of Science
キーワード:
運動療法
,
バランス
,
重心動揺
,
hip strategy
,
Wii
Keyword:
運動療法
,
バランス
,
重心動揺
,
hip strategy
,
Wii
pp.791-794
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102174
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:〔目的〕膝立ち位を用いた運動が,脳卒中片麻痺患者の立位バランスにどのような影響を与えるかを検討した.〔対象〕脳卒中片麻痺患者15名(平均年齢70.4±8.4歳,男性10名,女性5名,右片麻痺4名,左片麻痺11名,平均発症後日数1,171±877日)を対象とした.〔方法〕介入課題として膝立ち運動,対照課題として安静座位を行った.両課題の即時的効果について違いを比較するため,課題実施前後で重心動揺計を用いた立位バランス計測を行った.測定項目は静止立位保持における総軌跡長,ならびにクロステストによる随意的最大重心移動距離とした.〔結果〕膝立ち運動前後では,安静座位前後と比べて麻痺側および非麻痺側の両方向への左右方向重心移動距離が有意に増大した.〔結語〕膝立ち運動は,片麻痺患者の重心移動能力を即時的に改善する効果があることが示唆された.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.