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研究と報告
家族を中心とした小児リハビリテーションの評価―日本語版The Measure of Processes of Care(MPOC)の信頼性・妥当性の検証
Measurement of family-centered service in pediatric rehabilitation: the reliability and validity of the Japanese version of The Measure of Processes of Care(MPOC).
樋室 伸顕
1
,
小塚 直樹
2
Nobuaki Himuro
1
,
Naoki Kozuka
2
1札幌医科大学大学院医学研究科
2札幌医科大学保健医療学部
1Graduate School of Medicine, Sapporo Medical University
2School of Health Sciences, Sapporo Medical University
キーワード:
子ども
,
家族
,
The Measure of Processes of Care(MPOC)
,
評価尺度
Keyword:
子ども
,
家族
,
The Measure of Processes of Care(MPOC)
,
評価尺度
pp.681-688
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102136
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要旨:障害をもつ子どもへのリハビリテーションがどれくらい家族を中心として実施されているか,家族の思いや考えを評価するThe Measure of Processes of Care(MPOC)は,カナダで開発された5領域56項目からなる評価尺度である.本研究ではその日本語版(MPOC-JP)を作成し,障害をもつ子どもの親167名を対象として,信頼性と妥当性を検証した.MPOC-JPの記述統計と年齢による差はカナダ版と同様であった.クロンバックのα係数は0.900以上あり,内的整合性は良好であった.子どもが受けているリハビリテーションに対する親の満足度評価とは高い正の相関,ストレス評価とは中等度の負の相関があり,併存的妥当性が確認された.因子分析で6因子が抽出され,全体の67.9%が説明可能であり,また領域内,領域間の検証的分析により,構成概念妥当性が確認された.以上より,MPOC-JPの信頼性・妥当性が検証され,今後,臨床や研究での活用が期待される.
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