Japanese
English
研究と報告
人工股関節全置換術後の年齢層別の健康関連QOL
Health related quality of life according to age group in patients after total hip arthroplasty.
家入 章
1,2
,
対馬 栄輝
2
,
石田 和宏
1
,
安部 聡弥
3
,
井上 正弘
3
,
菅野 大己
3
,
増田 武志
3
Akira Ieiri
1,2
,
Eiki Tsushima
2
,
Kazuhiro Ishida
1
,
Satomi Abe
3
,
Masahiro Inoue
3
,
Taiki Kanno
3
,
Takeshi Masuda
3
1我汝会えにわ病院リハビリテーション科
2弘前大学大学院保健学研究科総合リハビリテーション科学領域
3我汝会えにわ病院整形外科
1Department of Rehabilitation, Eniwa Hospital
2Department of Physical Therapy, Faculty of Medicine, Hirosaki University
3Department of Orthopedic Surgery, Eniwa Hospital
キーワード:
人工股関節全置換術
,
健康関連QOL
,
年齢
Keyword:
人工股関節全置換術
,
健康関連QOL
,
年齢
pp.673-679
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102135
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:〔目的〕人工股関節全置換術(THA)前後の健康関連QOL(HRQOL)を調査し,HRQOLの推移,および年齢層別の違いを明らかにすることである.〔対象・方法〕当院で行われた初回片側THA症例のうち,入院時と術後1年以内および3年以内に経過観察が可能であった113例を対象とした.調査表はSF-36 v2を用いた.対象者を40~49歳群,50~59歳群,60~69歳群,70~80歳群に分けて解析を行った.〔結果〕全体的にみるとTHAはHRQOLを有意に改善した.しかし,50~59歳群,60~69歳群は術後3年以内でも身体的健康度が国民標準値よりも低値を示し,70~80歳群は術後1年以内に身体的健康度・精神的健康度ともに国民標準値に達した.〔結語〕THA後の国民標準値と比べたHRQOLは年齢層別に異なることが示唆された.THA後は年齢層を考慮した関わりが必要であると推察される.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.