Japanese
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研究と報告
回復期リハビリテーション病棟における更衣動作評価尺度「Functional Dressing Assessment(FDA)」の作成と信頼性・妥当性の検討
Development of new dressing assessment tools “Functional Dressing Assessment(FDA)” and examination of reliability and validity for convalescent rehabilitation hospital
武田 さより
1
,
補永 薫
2
,
荒井 果菜子
1
,
濱田 洋子
1
,
坂田 祥子
1
Sayori Takeda
1
,
Kaoru Honaga
2
,
Kanako Arai
1
,
Yoko Hamada
1
,
Sachiko Sakata
1
1東京湾岸リハビリテーション病院作業療法科
2東京湾岸リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Occupational Therapy, Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation, Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
キーワード:
更衣動作
,
評価尺度
,
日常生活動作
Keyword:
更衣動作
,
評価尺度
,
日常生活動作
pp.469-476
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201639
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要旨 【背景】更衣動作の難易度は動作工程ごとに異なり,動作能力は介助者からの手がかりや環境により変化する.今回,動作工程ごとに能力を評価する新たな更衣動作評価尺度を作成した.【対象】2015年11月〜2017年8月の間に東京湾岸リハビリテーション病院(以下,当院)回復期病棟に入院した患者のうち,更衣動作の非自立者53名.【方法】評価尺度の素案を作成し,当院作業療法士38名へのアンケート調査により内容妥当性を検討した.その後作成した評価尺度を用いて対象者の更衣動作を評価し,信頼性と妥当性を検討した.【結果】評価尺度の項目について良好な内容的妥当性が得られた.動作工程に沿った全項目で良好な検者間信頼性と内的整合性が得られ,既存評価である機能的自立度評価表(functional independence measure;FIM),Barthel Index(BI)とも有意な基準関連妥当性が得られた(p<0.01).【結語】本尺度は患者の更衣動作能力や介助ポイントを明確化でき,患者の更衣動作自立に向け,作業療法士間・多職種間の情報共有や効率的な介入に有効と考えられた.
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