Japanese
English
特集 脊髄損傷―社会生活上の課題
現状と課題
Current status and problem of social life in spinal cord injuries.
中村 恵一
1
,
田中 宏太佳
1
,
後藤 純子
1
Keiich Nakamura
1
,
Hirotaka Tanaka
1
,
Sumiko Goto
1
1中部労災病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Chubu Rosai Hospital
キーワード:
脊髄損傷
,
社会生活
,
ピアサポート
Keyword:
脊髄損傷
,
社会生活
,
ピアサポート
pp.627-633
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102123
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はじめに
中部労災病院(以下,当院)は基幹労災病院の一つとして,脊髄損傷者(以下,脊損者)の治療とリハビリテーションを行っている.2000年の診療報酬改定に伴った当院の急性期病院化と入院期間の短縮は,退院後の生活設計までを熟考した完結型の治療を不可能にした.今後の復帰の見通しもつかないまま,患者は次の病院を探さなければならない状況にある.さらに脊損者の受け入れが可能な病院・施設は必ずしも多くはなく,患者の不安を募らせる要因の一つにもなっている.このようななかで,われわれが現状でできる退院後の生活情報提供の方法を模索したのが「社会生活講座」である.今回この講座を通して考えられたいくつかのテーマに沿って,脊損者の現状と課題を述べてみたい.
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