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特集 リハビリテーションにおける質の評価
医療機能評価機構におけるリハビリテーションの評価
The hospital accreditation of medical rehabilitation by Japan Council for Quality Health Care(JCQHC).
安藤 徳彦
1
,
寺崎 仁
2
,
根本 明宜
3
Norihiko Ando
1
,
Hitoshi Terasaki
2
,
Akinobu Nemoto
3
1前横浜市立大学医学部リハビリテーション科
2横浜市立大学医学部安全管理指導部
3横浜市立大学医学部医療情報部
1Ex Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University
2Department of Medical Safety Management, Yokohama City University Medical Center
3Department of Medical Informatics, Yokohama City University Hospital
キーワード:
病院機能評価
,
日本医療機能評価機構
,
リハビリテーション医療の質
Keyword:
病院機能評価
,
日本医療機能評価機構
,
リハビリテーション医療の質
pp.1135-1139
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101908
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病院機能評価の意義
本論に入る前に医療の質と評価の意義について考察してみたい.
高い治療成績を求めて研鑽に努める医療従事者にとって,大きな関心事は知識と技術の向上である.その結果を反映する指標として,治療成果(outcome)が重視され,そのことを反映して帰結研究が盛ん1,2)である.しかし,outcomeだけがすべてかという反省もあってしかるべきである.医療行為によって患者は利益だけでなく,不利益を必ず受ける.生命が救われても,肉体的・精神的・経済的・社会的影響に加えて,日常生活の中断,価値基準の変更,対人関係の変化もあり得る.医療の及ぼす多次元的な影響を考えると,よい医療とは何かを根源的に問い直す必要性を理解すべきであろう.
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