Japanese
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症例報告
パワーアシスト機能的電気刺激併用の作業療法により肩挙上の改善がみられた腕神経叢麻痺の1症例
A case study of the improvement of the brachial plexus palsy by occupational therapy combined with power-assisted FES.
宗村 麻紀子
1
,
我妻 朋美
1
,
原 行弘
1
Makiko Sohmura
1
,
Tomomi Wagatsuma
1
,
Yukihiro Hara
1
1日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Nippon Medical School Chiba Hokusoh Hospital
キーワード:
機能的電気刺激
,
腕神経叢
Keyword:
機能的電気刺激
,
腕神経叢
pp.877-881
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101855
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はじめに
末梢神経損傷における低周波刺激は,筋萎縮予防の目的で使用されることが多い.その一方で,再生した神経末端から筋線維への発芽形成を抑制する危険性も指摘されている1).しかし,脳卒中をはじめとするさまざまな機能的電気刺激(FES)による機能改善の報告があり,近年,末梢神経損傷でも不全麻痺例への適用とその効果が報告されている2).
今回,腕神経叢麻痺による肩挙上障害がみられた症例に対し,パワーアシストFES併用の作業療法(以下,FES訓練)を施行し,肩挙上に改善がみられたので報告する.なお,今回の報告にあたっては匿名化に努め,対象者に本報告の目的,および内容を説明し,同意を得ている.
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