Japanese
English
短報
上肢挙上角と脊柱彎曲角との関係―高齢者における検討
Spinal curve during arm elevation in elderly people.
甲斐 義浩
1
,
村田 伸
2
Yoshihiro Kai
1
,
Shin Murata
2
1医療福祉専門学校緑生館理学療法学科
2西九州大学リハビリテーション学部
1Technical School of Medical and Welfare, Ryokuseikan
2Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
キーワード:
上肢挙上角
,
胸椎後彎角
,
腰椎前彎角
,
高齢者
Keyword:
上肢挙上角
,
胸椎後彎角
,
腰椎前彎角
,
高齢者
pp.873-876
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101854
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要旨:〔目的〕本研究では,高齢者における上肢挙上角と脊柱彎曲角(胸椎後彎角および腰椎前彎角)との関係について検討した.〔対象・方法〕地域在住高齢者22名を対象に,上肢下垂位,90°,120°,150°挙上位の4肢位における胸椎後彎角と腰椎前彎角を計測し,各挙上肢位で比較した.〔結果〕胸椎後彎角は,下垂位から120°挙上位までと比べ150°挙上位で有意な減少が認められたが,腰椎前彎角は,下垂位に比べ120°挙上位および150°挙上位で有意な増加を示した.〔結語〕胸椎後彎角は,先行研究で報告された健常成人の結果と同様に150°挙上位より有意に減少するが,腰椎前彎角は120°挙上位より有意な増加を示し,健常成人に比べ高齢者では上肢挙上運動に対する腰椎の貢献度が高いことが示唆された.
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