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症例報告
パワーアシスト機能的電気刺激を併用した戦略的作業療法により上肢機能の改善がみられた脳卒中片麻痺例―ニューロイメージングの評価を用いて
Neuroimaging study of chronic stroke patients showing the improvement of the paretic upper limb resulting from the strategic occupational therapy combined with the power assisted FES:a case study.
宗村 麻紀子
1
,
岡﨑 舞子
1
,
原 行弘
1
Makiko Sohmura
1
,
Maiko Okazaki
1
,
Yukihiro Hara
1
1日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Nippon Medical School Chiba Hokusoh Hospital
キーワード:
機能的電気刺激
,
脳卒中
,
片麻痺
,
SPECT
,
NIRS
Keyword:
機能的電気刺激
,
脳卒中
,
片麻痺
,
SPECT
,
NIRS
pp.1135-1141
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110339
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はじめに
近年,脳卒中片麻痺による上肢機能障害に対し,頭蓋への磁気刺激や電気刺激により脳の興奮性を変化させることで麻痺の回復を図るという脳機能研究の知見に基づいた新戦略が試みられている.一方,麻痺肢への電気刺激療法における昨今の報告では,脳の機能的再構築を促すといった中枢性機序を示唆する報告が散見される.
今回,パワーアシスト機能的電気刺激併用の作業療法(以下,FES訓練)を,標的筋を変化させつつ戦略的に施行し上肢機能が改善した1症例について報告する.また,FES訓練による麻痺の回復前後に機能的近赤外分光法(functional near-frared spectroscopy;fNIRS)と単フォトン放射断層撮影(single photon emission computerized tomography;SPECT)を行った2症例の脳機能計測結果について検討し報告する.本報告にあたっては,匿名化に努め,対象者に目的および内容を説明し同意を得ている.
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