Japanese
English
講座 運動学習理論・4
末梢神経障害
Peripheral nerve injury and brain plasticity.
大田 哲生
1
Tetsuo Ota
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
キーワード:
末梢神経障害
,
脳の可塑性
,
皮質再構築
,
バイオフィードバック
Keyword:
末梢神経障害
,
脳の可塑性
,
皮質再構築
,
バイオフィードバック
pp.749-753
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101830
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はじめに
末梢神経障害のリハビリテーションとしては,一般的に関節可動域(ROM)訓練,筋力増強訓練,知覚再教育,筋電図バイオフィードバックによる筋再教育などが施行されており,必要に応じて装具作製が検討されている.また,overwork weaknessの予防や電気刺激(低周波療法)の適応に留意することなどが注意点として挙げられるが,運動学習に基づいた考え方はなじみが少ないものと思われる.
近年,脳の可塑性が話題となっており,さまざまな脳科学の研究がなされている.本稿では,末梢神経障害のリハビリテーションにおいて,考慮しておくべき脳の可塑性や運動学習の理論について解説する.
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