Japanese
English
特集 末梢神経障害のリハビリテーション
末梢神経障害の評価と治療法の最新のエビデンス
Evaluation and treatment of injured peripheral nerve.
大田 哲生
1
,
木村 彰男
1
Tetsuo Ota
1
,
Akio Kimura
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
キーワード:
末梢神経障害
,
評価
,
治療
,
神経再生
,
運動療法
Keyword:
末梢神経障害
,
評価
,
治療
,
神経再生
,
運動療法
pp.311-317
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100278
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はじめに
末梢神経は中枢神経とは異なり,旺盛な神経再生能力を有している.したがって,末梢神経障害による症状は回復が望めることが多いが,期待通りに回復しないことも臨床上よく経験することである.その原因として神経再生の遅延や過誤神経支配などがあげられるが,近年の再生医学の進歩による末梢神経再生技術や人工神経の開発,神経再生因子の同定やその応用など,基礎的研究の分野では確実に末梢神経再建に向けて発展してきている.
リハビリテーション分野もこのような進歩に対応して発展すべきであるが,リハビリテーション的治療手段の末梢神経再生に対する効果については一定した見解は得られていない.本稿では末梢神経障害の評価方法および再生に向けての新たな技術やリハビリテーションの効果について,最新のエビデンスを交えて紹介する.
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