Japanese
English
特集 脊椎脊髄外科におけるモニタリング
末梢神経障害の手術におけるモニタリング
Intraoperative Monitoring for the Operation of Peripheral Nerve Disorder
森本 大二郎
1
,
金 景成
2
,
宗方 祐美子
3
,
井須 豊彦
4
,
森田 明夫
1
Daijiro MORIMOTO
1
,
Kyongsong KIM
2
,
Yumiko MUNAKATA
3
,
Toyohiko ISU
4
,
Akio MORITA
1
1日本医科大学脳神経外科
2日本医科大学千葉北総病院脳神経センター
3日本医科大学附属病院臨床検査部
4釧路労災病院脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Nippon Medical School
キーワード:
末梢神経障害
,
peripheral nerve disorder
,
手術支援モダリティ
,
surgical assistant modality
,
術中モニタリング
,
intraoperative monitoring
Keyword:
末梢神経障害
,
peripheral nerve disorder
,
手術支援モダリティ
,
surgical assistant modality
,
術中モニタリング
,
intraoperative monitoring
pp.663-669
発行日 2018年7月25日
Published Date 2018/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200919
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はじめに
末梢神経障害の原因は多岐にわたり,中でも絞扼性末梢神経障害はその頻度が多く,外科治療の対象となり得る.ときに,これらの神経障害は脊椎疾患と併発したり,類似の症状を呈するが,特に腰下肢の末梢神経障害は一般的に治療されているとはいいがたい.われわれは脊椎脊髄外科医として多くの患者を治療する中で,脊椎脊髄外科医が末梢神経障害の治療を行う必要性,必然性について実感し報告してきた7,10).これらの疾患を知ることで,実際に治療に関わらずとも,患者の治療成績向上に貢献できる可能性がある.
末梢神経障害の手術に際しては,各種の手術支援modalityを用いることで,手術の進行や成績を有利にすることができる.本稿では,脊椎脊髄外科医に知ってほしい絞扼性末梢神経障害を紹介するとともに,それらの疾患の外科治療について手術支援modalityを中心に紹介する.
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