Japanese
English
研究と報告
慢性腰痛患者における体幹運動イメージ想起能力―メンタルローテーションを用いた検討
Motor imagery of trunk motion in patients with chronic low back pain:using mental rotation.
山田 実
1
,
上原 捻章
2
Minoru Yamada
1
,
Toshiaki Uehara
2
1京都大学大学院医学研究科
2坂田整形外科リハビリテーション
1Kyoto University Graduate School of Medicine
2Sakata Orthopedic & Rehabilitation
キーワード:
慢性腰痛
,
メンタルローテーション
,
運動イメージ
Keyword:
慢性腰痛
,
メンタルローテーション
,
運動イメージ
pp.557-561
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101790
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要旨:〔目的〕本研究の目的は,メンタルローテーションを用いて慢性腰痛患者における体幹の運動イメージ想起能力を調査することである.〔方法〕対象は慢性腰痛患者35名とコントロール群35名であった.体幹,文字のメンタルローテーション反応時間を測定し,慢性腰痛患者とコントロール群で比較した.〔結果〕慢性腰痛患者では体幹のメンタルローテーション反応時間が有意に延長していたが,文字の反応時間には有意な差は認めなかった.〔結語〕このことは,メンタルローテーションに対する認知機能や運動機能には群間差はないにもかかわらず,慢性腰痛患者では二次的に体幹の運動イメージ想起能力が低下していることを示唆している.
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