Japanese
English
報告
生活空間評価(life space assessment)と運動イメージ想起能力の関連性
The relation between life space assessment and motor imagery.
飛山 義憲
1,2
,
山田 実
3
,
永井 宏達
3
,
和田 治
1
,
北河 朗
1
,
堤井 則宏
1
,
岡田 修一
2
Yoshinori Hiyama
1,2
1あんしんクリニックリハビリテーション科
2神戸大学大学院人間発達環境学研究科
3京都大学大学院医学系研究科人間健康科学系専攻
キーワード:
生活空間評価
,
運動イメージ
,
メンタルローテーション
Keyword:
生活空間評価
,
運動イメージ
,
メンタルローテーション
pp.1131-1136
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102665
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:これまで筋骨格系疾患において運動イメージ想起能力が低下することが指摘されてきたが,疾患特異的なものか,末梢運動器官に関連したものかは定かではない.本研究では,運動イメージ想起能力と末梢運動器官との関連性を検討するため,運動機能との関連が報告されている生活空間評価と運動イメージ想起能力の関連性を検証することを目的とした.対象は,下肢に筋骨格系疾患を有さず,日常活動すべてに自動車を使用していない健常者50名とした.生活空間評価にはlife space assessment(LSA)を用いた.運動イメージ想起能力の測定にはメンタルローテーションを用い,写真が表示されてから回答するまでの反応時間を求めた.その結果,LSAスコアとメンタルローテーション反応時間は中程度の負の相関を認めた.この結果は,生活空間評価に示される活動と運動イメージ想起能力が相互的に影響を及ぼしている可能性を示しており,運動イメージ想起能力が末梢運動器官に関連したものであることが示唆された.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.