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紹介
通所リハビリテーション利用者に対する視覚支援の取り組み―視覚に携わる他職種との連携によるビジョンケアネット
Vision care for elderly in day care center: introduction of vision care net cooperated with the medical staff related ophthalmology department.
武山 善幸
1
,
加藤 貴志
1
,
井野辺 純一
1
Yoshiyuki Takeyama
1
,
Takashi Kato
1
,
Jun-ichi Inobe
1
1井野辺病院総合リハビリテーションセンター
1Inobe Hospital Rehabilitation Center
キーワード:
通所リハビリテーション
,
連携
,
視覚ケア
Keyword:
通所リハビリテーション
,
連携
,
視覚ケア
pp.73-77
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101686
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はじめに
われわれの得る情報の約8割が視覚から得られるものであり,視機能の低下は日常生活に大きな影響を及ぼす1).特に75歳以上になると加速的に視力低下を来すので2),高齢者の視機能の維持を図るうえで視覚ケアは重要である.対象者の多くが高齢者である通所リハビリテーションにおいても,視機能維持に取り組む必要性があろう.通所リハビリテーションの目的として,「日常の継続した健康管理」,「心身機能の維持・改善」が挙げられる3).これまでにこれらの目的を果たすために,「運動器の機能向上」,「口腔ケア」などへの取り組みが報告されているが,視機能低下については,日常生活への影響が大きいにもかかわらず,通所リハビリテーションでの報告は少ない.
今回われわれは,通所リハビリテーションが中心となって,視覚に関わる職種(施設)である盲学校教員(盲学校),認定眼鏡士(眼鏡販売店),眼科医(医院,病院)と連携を図り,視覚ケアを行うビジョンケアネット(vision care net;VN)を構築した.新しい取り組みであるVNの概要について紹介する.
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