Japanese
English
研究と報告
脳卒中患者のADLと介護保険における要介護度との関連性
The relevance between the ADL of stroke patients and the degree of requiring care of Long-term Care Insurance System.
米須 功
1
,
今村 義典
1
,
前原 愛和
1
,
湧上 聖
1
,
石田 百合子
1
,
山本 雄大
1
,
橋口 英明
1
,
溝口 照章
1
,
末永 英文
1
Isao Komesu
1
,
Yoshinori Imamura
1
,
Aiwa Maehara
1
,
Kiyoshi Wakugami
1
,
Yuriko Ishida
1
,
Katsuhiro Yamamoto
1
,
Hideaki Hashiguchi
1
,
Teruaki Mizoguchi
1
,
Hidehumi Suenaga
1
1ちゅうざん病院リハビリテ-ション科
1Department of Rehabilitation, Chuzan Hospital
キーワード:
脳卒中患者
,
ADL
,
FIM
,
要介護度
,
介護保険
Keyword:
脳卒中患者
,
ADL
,
FIM
,
要介護度
,
介護保険
pp.853-858
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100176
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はじめに
2000年4月から在宅重視と自立支援を理念として介護保険制度が導入され,介護サービスは定着した感がある.介護保険利用者も年々増加しており,社会資源の有効な配分のためにも要介護認定が適正に行われることが望まれる.要介護認定の妥当性を論じた報告は散見されるが,導入当初より介護度に痴呆の程度が反映されない等の不具合も指摘されている1).要介護認定の妥当性を検証するためには,患者の要介護度が日常生活活動(ADL)を実際に反映しているかどうかが焦点となる.
脳卒中は介護保険により提供されるサービスを最も多く利用する疾患である.脳卒中患者の維持期のリハビリテーションや福祉サービスの提供は主に介護保険を利用して提供される.
今回われわれは,脳卒中患者の要介護度を,既に確立されたADL評価法であるFunctional Independence Measure(FIM)と比較し,現行の要介護認定が身体機能,精神機能を正確に反映し妥当であるかどうか検討した.さらにリハビリテーションの臨床の場では,早期の在宅復帰を目指すために,入院中に要介護認定を申請する機会が多いが,ADLが日々変化している時点で介護認定の調査を受ける問題点を検討した.
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