Japanese
English
講座 脳機能画像診断の進歩・4
NIRS
Advance in functional neuroimaging:near infrared spectroscopy;NIRS.
三原 雅史
1
,
宮井 一郎
1
Masahito Mihara
1
,
Ichiro Miyai
1
1森之宮病院神経リハビリテーション研究部
1Neurorehabilitation Research Institute, Morinomiya Hospital
キーワード:
近赤外分光法(NIRS)
,
脳機能マッピング
Keyword:
近赤外分光法(NIRS)
,
脳機能マッピング
pp.324-329
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101486
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はじめに
1980年代以降のさまざまな脳機能画像診断の進歩に伴って,非侵襲的な脳機能測定が比較的簡便に施行できるようになり,脳機能局在に関する研究は飛躍的に進歩した.これらの研究は健常者における脳機能のみならず,脳卒中などによる脳損傷後の患者における機能回復過程の検討にも用いられており,今後もその重要性はさらに高まるものと考えられる.
非侵襲的な脳機能画像診断方法としては,これまで機能的MRI(fMRI)や放射性同位体を用いたポジトロン断層撮影(PET),シングルフォトンCT(SPECT)などの方法が主に使われてきた(詳細は前号までの本連載をご参照いただきたい).
本稿では,近年,これらの方法と同様に,非侵襲的脳機能測定法として用いられている近赤外分光法(near infrared spectroscopy;NIRS)について,森之宮病院でのデータを中心に紹介する.
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