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特集 うつ病のバイオマーカー開発の試み
臨床におけるNIRSの役割
Near-Infrared Spectroscopy(NIRS)in real-world clinical practice
野田 隆政
1,2
,
鬼頭 伸輔
1,2
Takamasa Noda
1,2
,
Shinsuke Kito
1,2
1国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院精神診療部
2国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院脳病態統合イメージングセンター臨床脳画像研究部臨床光画像研究室
1National Center Hospital of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
キーワード:
うつ病
,
depression
,
双極性障害
,
bipolar disorder
,
近赤外線光トポグラフィー
,
Near-Infrared Spectroscopy
,
NIRS
Keyword:
うつ病
,
depression
,
双極性障害
,
bipolar disorder
,
近赤外線光トポグラフィー
,
Near-Infrared Spectroscopy
,
NIRS
pp.167-171
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207191
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抄録
治療抵抗性うつ病の鑑別診断補助検査として保険適用されている近赤外線光トポグラフィー(near-infrared spectroscopy:NIRS)は,臨床感覚に近い波形が多く診断や治療の再考に役立つ。また,測定時間が短く,少ない負担で実施できるため,精神医療において実施しやすい検査である。そして,バイオマーカーとしてのNIRSの価値は診断と検査結果が一致しない症例にこそあり,診断の見直しや治療を考え直す転機となる。NIRS検査結果のみで診断するような拡大解釈をせず,鑑別診断補助検査であることを踏まえた適正な使用が求められる。
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