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特集 嚥下障害に対する新たなアプローチ
2 摂食嚥下運動の神経学的基盤
Neuroscientific Basis of Deglutition
山脇 正永
1
Masanaga Yamawaki
1
1京都府立医科大学大学院総合医療・医学教育学
キーワード:
嚥下運動
,
嚥下障害
,
脳機能マッピング
,
パターンジェネレーター
Keyword:
嚥下運動
,
嚥下障害
,
脳機能マッピング
,
パターンジェネレーター
pp.652-656
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
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要旨 嚥下運動は高度に組織化されたsequentialな運動であり,随意的要素および不随意的要素が混在したものである.その神経系のプロセスとしては,口腔内をはじめとする感覚入力,食認知・食欲を含めた認知機能,さまざまな情報の統合・分析,感覚フィードバックを含む嚥下運動,の要素からなり,延髄のみならず大脳も関与している.臨床的には,このプロセスの異常の部位によって,異なるパターンの嚥下障害をきたすことが知られている.現在の医学では,嚥下障害の治療およびリハビリテーションは困難を極めることが多いが,嚥下運動の神経学的メカニズムのいっそうの解明により,新たな治療法・リハビリテーション法の開発が期待される.
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