巻頭言
保津川下り
長坂 行雄
1
1近畿大学医学部堺病院呼吸器科
pp.1181
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100761
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10年ほど前まで,毎年胸部疾患学会(現呼吸器学会)の最終日に肺循環の研究仲間の友人たちと1泊旅行を楽しんでいた.私の肺循環の師匠でもある東北大(以下,いずれも当時)の小池加保児先生の肝煎,慶大の金沢実先生の命名で血流と気道の会,血気会としたが,少し物騒な名前なので気血会とも呼んでいた.ちょうど肺循環研究会が発足したころで外科,内科合わせての仲間である.
平成元年だったと思う.京都で学会があり,京大の三嶋理晃先生のお世話で市内の温泉で一泊し,翌日は保津川下りをすることになった.雨も降っていたし,前の晩に大酒したおかげで若者はほとんど脱落し,残ったのは私たち,当時40歳前後の10名ほどだった.上記の3氏に加えて東北大の谷田達男,筑波大,蘇原泰則(当日朝の事情で脱落),信州大,久保恵嗣,九大,相澤久道,福岡大,石橋正義,北大,宮本顕二,耳原総合病院の川崎美栄子らの諸氏である.京都からJRで亀岡に向かい,小雨降る乗船場に降り立った.ここから嵐山まで川下りする.
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