Japanese
English
研究と報告
関節リウマチ患者のADLに影響を与える要因についての検討―mHAQを用いて
The relation between clinical factors and activities of daily living in patients with rheumatoid arthritis.
中崎 聡
1
,
村山 隆司
1
,
加藤 真一
1
Satoshi Nakazaki
1
,
Takashi Murayama
1
,
Shinichi Kato
1
1城北病院リウマチ科
1Department of Rheumatology, Johoku Hospital
キーワード:
関節リウマチ
,
mHAQ
,
重回帰分析
,
関節X線
,
DAS28
Keyword:
関節リウマチ
,
mHAQ
,
重回帰分析
,
関節X線
,
DAS28
pp.783-789
発行日 2008年8月10日
Published Date 2008/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101311
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要旨:〔目的〕RA患者のADLに影響を与える要因について検討した.〔対象〕50歳代女性のRA患者84名である.〔方法〕年齢,圧痛関節数,腫脹関節数,CRP,DAS 28(CRP),骨破壊関節数,プレドニゾロン量とmHAQの関係について検討した.圧痛関節数と腫脹関節数はACRコアセットに用いる68関節を評価した.骨破壊は全身44関節のX線をLarsen法にて評価し,grade 2以上を骨破壊ありとした.骨破壊関節数は骨破壊ありとした関節の総数とした.統計学的な検討は,mHAQを目的変数とした重回帰分析にて行った.〔結果〕変数間の相関係数行列を考慮し,説明変数を全骨破壊関節数(mHAQとの相関係数0.54),DAS 28(CRP)(0.36),プレドニゾロン量(0.41)とした.この重回帰モデルの決定係数は0.44だった.そのうち0.33は全骨破壊関節数で説明された.〔結論〕RA患者のADLを保つには,関節炎を抑えることが有効であるが,最も重要なことは骨破壊を防止することであると考えられた.
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