Japanese
English
研究
慢性関節リウマチにおける血清酸可溶性蛋白質の臨床的意義
Clinical Significance of Serum Acid Soluble Protein in Rheumatoid Arthritis
村山 隆司
1
,
中崎 聡
1
,
服部 真
2
Takashi Murayama
1
,
Satoshi Nakazaki
1
,
Makoto Hattori
2
1城北病院リウマチ膠原病科
2Dept.of Occupational Health, Johoku Hospital
1Dept.of Rheumatology and Connective Tissue Diseases. Johoku Hospital
pp.1211-1214
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912331
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はじめに
従来より,慢性関節リウマチ(RA)の活動性や治療効果判定における血清学的指標として赤沈,C反応性蛋白質(CRP),リウマトイド因子(RF)などが用いられてきた.しかし,赤沈やCRPは他の急性炎症でも異常を示し,赤沈はγ-グロブリン量や貧血などの影響も受けることがあるとされており,RAにおいては時に両者が解離する現象がみられる.また,RFはRAの寛解時期を知るには良い指標となるがその変動は緩やかであり,薬物療法の効果を判定する際には役だてにくい点があった.
一方,酸可溶性蛋白質(acid soluble proteins;ASP)は近年,その測定が可能となり,種々の疾患に伴う炎症性変化を反映することがわかってきた1,2).
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