Japanese
English
調査
脊髄障害女性の産婦人科的健康問題に関する調査
Gynecological issues in women with spinal cord disorders.
道木 恭子
1
,
堀 房子
1
,
岩谷 力
1
,
牛山 武久
1
,
永松 秀樹
1
,
古谷 健一
2
Kyoko Douki
1
,
Husako Hori
1
,
Tsutomu Iwaya
1
,
Takehisa Ushiyama
1
,
Hideki Nagamatsu
1
,
Ken-ichi Furuya
2
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院
2防衛医科大学校病院産婦人科
1Hospital, National Rehabilitation Center for the Disabled
2Department of Gynecology, National Defense Medical College Hospital
キーワード:
脊髄障害女性
,
産婦人科
,
腟感染症
Keyword:
脊髄障害女性
,
産婦人科
,
腟感染症
pp.75-79
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100452
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要旨:脊髄障害者の婦人科疾患に関する研究は少なく,性と生殖に関連した健康問題について十分には理解されているとは言えない.今回,女性脊髄障害者88名に対し,産婦人科診療録を用いた後方視的調査を実施したので報告する.対象者における産婦人科診断結果は,「腟感染症」が61名と最も多く,次いで「排卵障害」13名,「子宮筋腫」10名などがあげられた.今回の結果においては,良性の疾患がほとんどであったが,腟感染症,無月経などは放置することで重症化することが予測された.産婦人科疾患は緊急性に欠けるうえ,脊髄障害による麻痺域の自覚症状の欠如によって放置される傾向もみられるため,脊髄障害女性に対する産婦人科的健康問題に関する知識の普及,ならびに医療従事者の理解の重要性が示唆された.
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