Japanese
English
増大特集 リハビリテーション医学2007―最近10年の動向とエビデンス
基礎医学・診断・評価
画像診断―神経画像法の進歩
Advancement of the clinical neuroimaging techniques.
服部 憲明
1
,
宮井 一郎
1
Noriaki Hattori
1
,
Ichiro Miyai
1
1森之宮病院神経リハビリテーション研究部
1Neurorehabilitation Research Institute, Morinomiya Hospital
キーワード:
拡散強調画像
,
CT/MR灌流画像
,
拡散テンソル画像
,
機能的MRI
,
機能的近赤外線分光法
Keyword:
拡散強調画像
,
CT/MR灌流画像
,
拡散テンソル画像
,
機能的MRI
,
機能的近赤外線分光法
pp.1007-1013
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101059
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はじめに
中枢神経系の画像診断法は,診断装置の進歩や新しい解析方法により,この10年に大きく進展があった.computed tomography(CT)では,ヘリカルスキャンや64列の検出器を有するマルチスライスCTが開発され,とくに,CT angiographyによる脳動脈瘤などの血管病変の検出,部位・性状判定に威力を発揮している1).磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging;MRI)においては,種々の高速撮像法がルーチンの撮像法に組み合わせて使用されるようになり,撮像時間の短縮や画質の向上をもたらした.また,特別な研究用装置でなく,臨床用のMR装置でも,形態学的な情報以外にも,拡散や脳灌流,代謝,あるいは神経活動に伴う血流変化についての情報をも得られるようになってきた2).本稿では,リハビリテーションの臨床に関連した神経画像の最近の進歩について,MRIを中心に概説する.
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