Japanese
English
特集 脳外傷などによる高次脳機能障害の課題
治療と訓練
Evidence-based review of traumatic brain injury treatment and cognitive rehabilitation.
伊藤 武哉
1
,
生駒 一憲
1
Takeya Ito
1
,
Katsunori Ikoma
1
1北海道大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation & Physical Medicine, Hokkaido University Hospital
キーワード:
高次脳機能障害
,
薬物治療
,
医学的リハビリテーション
,
エビデンス
Keyword:
高次脳機能障害
,
薬物治療
,
医学的リハビリテーション
,
エビデンス
pp.871-880
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101036
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はじめに
2001年度に始まった「高次脳機能障害モデル事業」により,高次脳機能障害患者が,障害に対して適切な医療と福祉支援が受けられるよう支援体制作りがなされた.その成果は,「高次脳機能障害診断基準」,「高次脳機能障害標準的訓練プログラム」,「高次脳機能障害標準的社会復帰・生活・介護支援プログラム」としてまとめられた.これらは,自立支援法のもとで都道府県と市町村が行う「地域生活支援事業」を根拠とした2006年度からの厚生労働省事業「高次脳機能障害支援普及事業」へと引き継がれた.これに伴い,2006年の診療報酬改定においては,高次脳機能障害は日数上限から除外された.この結果,臨床の場で高次脳機能障害に取り組もうという機運が増えた.今回,頭部外傷による高次脳機能障害を中心にして,病院で行える治療に関して解説する.
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