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特集 新脳卒中治療ガイドラインを巡って
リハビリテーションにおける治療ガイドラインの役割と今後の展望
The role of guidelines in rehabilitation and future prospects.
生駒 一憲
1
Katsunori Ikoma
1
1北海道大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Hokkaido University Hospital
キーワード:
脳卒中
,
日本リハビリテーション医学会
,
エビデンス
Keyword:
脳卒中
,
日本リハビリテーション医学会
,
エビデンス
pp.1099-1103
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101652
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はじめに
従来,リハビリテーション医療は経験則に基づいて行われることが多く,科学性に疑問を投げかけられることもあった.しかし,リハビリテーション医療にはエビデンスがないのではない.日本リハビリテーション医学会の診療ガイドライン委員会の成果をみると,エビデンスが体系的に整理されていないだけであって,決してリハビリテーションが非科学的なものでないことを改めて認識することができる.エビデンスがある事項とない事項を認識したうえで,今あるエビデンスを十分活用すればリハビリテーション医療の質を向上させることができるであろう.
本稿では,脳卒中治療ガイドラインに対する日本リハビリテーション医学会の取り組みを中心に述べ,リハビリテーションにおける治療ガイドラインの役割を考えたい.
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