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編集後記
鹿
pp.738
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101008
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厚生労働省の「平成17年国民健康・栄養調査結果」によると,40~74歳のメタボリックシンドローム該当者・予備軍は「男性2人に1人,女性5人に1人」で,数にして1,940万人(該当者960万人,予備軍980万人),このうち1,400万人が特定保健指導の対象になるそうだ.そこで,「歩き」の効用を二,三.毎朝バス停3つの区間を歩き,帰りは千鳥足でも電車の1区間位は歩く.知らない脇道に逸れるのも楽しく,旅行気分もちょっと味わえる.少々埃っぽくても,今時分,新緑は爽やかで,露地のアジサイは鮮やか,身近な自然を感じることもできる.見ず知らずのお年寄りに「おはようございます」と声をかけられて気分が和む.歩いているときの目線は高くもなく低くもなく(物事を見下すこともなく卑屈に見上げることもなく),まさに身の丈に合った見え方はいい.交通費の節約になるのもいい.健康診断で糖尿病だと言われて久しく,お酒も毎晩たっぷり飲んでいるが,HbA1cは6前後,空腹時血糖110台を維持しているのも「歩き」の効用か.毎月の検査結果で,お医者さんに「よく頑張ってますね.えらいですね.」と言われるのが嬉しい.(鹿)
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