特集 リハビリテーション関連職種の現状と展望
エンジニア
田中 理
1
Osamu Tanaka
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
リハビリテーション工学
,
支援技術
,
リハビリテーションエンジニア
Keyword:
リハビリテーション工学
,
支援技術
,
リハビリテーションエンジニア
pp.557-559
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100959
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リハビリテーション工学の今日的意義
リハビリテーション工学は,失われた人間の機能やそれが原因で起こる能力障害や社会的不利を改善するために,工学技術を応用した人工の補助・補完・代替装置や環境システムにより,障害のある人々のリハビリテーションを支援する工学である.なかでも支援機器(assistive products)はリハビリテーション工学の主要課題である.工学技術を駆使した支援機器を個々人の特性に合わせて研究,開発,適用,提供することで,障害に起因する諸問題の解決をはかり,個々人の生活や人生を支援することがリハビリテーション工学のきわめて重要な側面であり,そのために臨床的実践を基盤にすることがリハビリテーション工学の大きな特徴である.
近年,わが国においてもノーマライゼーションの理念が着実に具現化しつつあり,ユニバーサルデザインや支援技術(assistive technology)の研究が盛んに行われるようになった.人支援に関する近年の技術マップのなかでは,リハビリテーション工学はいわばパーソナルデザインに重きを置く技術であり,その対極にあるのがユニバーサルデザイン,中間を広くカバーするのが支援技術と言えそうである(図).
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