特集 リハビリテーション関連職種の現状と展望
ソーシャルワーカー
笹岡 眞弓
1
Mayumi Sasaoka
1
1文京学院大学人間学部
1Bunkyo Gakuin University(Department of Human Studies)
キーワード:
社会福祉士
,
医療ソーシャルワーカー
,
RSW
Keyword:
社会福祉士
,
医療ソーシャルワーカー
,
RSW
pp.560-562
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100960
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はじめに
ソーシャルワーカーとは,どういう人を指すのか.全ての日本のソーシャルワーカー専門職団体が採択している国際ソーシャルワーカー連盟の定義は,「人権と社会正義の原理は,ソーシャルワークの拠り所とする基盤である」という文言で結ばれている.対象となる個人のニーズに焦点を当てることを第一義とし,エンパワーメントを目指し,誕生から終末期まで人生のあらゆるステージに対応し,各支援チームの一員として貢献することを主要な役割としている.実際的なソーシャルワーカーの活躍は,とくに保健医療分野で顕著である.疾病がもたらす理不尽な状況への対処を,医療チームのなかで,社会福祉の対場から,本人のみならず家族も含め支援している.
ソーシャルワーカーの専門職としての養成は,主に社会福祉系の大学,あるいは他分野の大学を卒業したうえで,1年から2年制の養成校が担っている.ソーシャルワーカーの専門性を担保する国家資格については,今まで複雑な動きがあったので,その点を整理したうえで,現状と今後の展望について説明したい.
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