特集 リハビリテーション関連職種の現状と展望
義肢装具士
栗山 明彦
1
Akihiko Kuriyama
1
1早稲田医療技術専門学校義肢装具学科
1Department of Prosthetics & Orthotics, Waseda College of Medical Arts and Sciences
キーワード:
義肢装具士
,
医療専門職
,
福祉用具
Keyword:
義肢装具士
,
医療専門職
,
福祉用具
pp.555-556
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100958
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義肢装具士養成教育と国家資格の誕生
日本における体系的な義肢装具の教育は,1982年に国立身体障害者リハビリテーションセンター学院内に3年制の専門学校が開設されたことから始まる.そして5年後の1987年に,義肢装具士法が制定されると同時に義肢装具士(Prosthetist & Orthotist;PO)国家資格が誕生し,その翌年に第1回国家試験が開始され,今年度(2006年度)で20回目を迎える.
他の医療専門職と比較すると,それぞれ資格制度のスタート年度は異なるが,POは総数で3,204名と少ない(図1).今後,養成校が新しく開設されていくと思われるが,現在開校しているPO養成校は,3年制の専門学校が国立1校,私立6校,4年制大学1校(私立)となっている.これら卒業生数は,近年,約120名程度と落ち着いているが,ここ数年で養成校が新たに開校したことから2011年にはほぼ倍の卒業生が予測される(図2).今後,養成校が新設されることで,若い世代のPOが増え,そのなかでも女子の入学者が2~3割ほど占め,女性のPOも増えることで,小児や女性の患者にとっては彼らの活躍が期待される.
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