Japanese
English
実践講座 全身管理・リスク管理11
上部消化管症状
Management of gastrointestinal problems in patients with cerebrovascular disorder.
桑山 肇
1
,
杉山 里美
1
,
坂巻 利実
1
,
吉田 森一
1
Hajime Kuwayama
1
,
Satomi Sugiyama
1
,
Toshimi Sakamaki
1
,
Shinichi Yoshida
1
1獨協医科大学越谷病院消化器内科
1Department of Gastrointestinal Medicine, Koshigaya Hospital, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
脳血管障害
,
上部消化管症状
Keyword:
脳血管障害
,
上部消化管症状
pp.1053-1058
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100925
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はじめに
脳血管障害後遺症をもつ中高年者には消化管疾患の発生頻度が高い.その理由は,脳血管障害の好発年齢と消化性潰瘍や胃癌などの好発年齢がほぼ一致していることに加えて,原疾患に対する治療のために用いられる薬剤に副作用として消化管粘膜障害作用が存在することにある.例えば,脳血管障害後遺症例ではワーファリンやアスピリンなど抗凝固剤や非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)の服用者が多いが,これらは出血性潰瘍の原因としてきわめて重要である.
本稿では,脳血管障害後遺症をもつ患者に合併する消化器疾患の診断と治療について述べる.
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