増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
腹部エコー法
疾患と腹部エコー図異常
消化管疾患—上部
松江 寛人
1
1国立がんセンター病院・放射線診断部第1放射線科
pp.401-405
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901177
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●検査の手順とポイント
①装置 一般の腹部用の装置を用いて体表から経皮的に行う方法と,内視鏡と超音波を組み合わせた装置を用いて胃内腔から経内視鏡的に行う方法の2通りがあるが,後者は装置が特殊で,かつ検査が困難なために一般にあまり行われていない.
上部消化管の中でも,体表走査による検査の対象となるのは,普通胃だけで,食道や十二指腸は検査の対象とはならない.食道に関しては内視鏡超音波によって検査が行われている.内視鏡超音波については別の項で述べられているので,ここでは一般の腹部用超音波装置を用いた体表走査方式について述べ,内視鏡超音波については簡単に触れることにする.
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