Japanese
English
研究と報告
片麻痺上下肢に対する表面電極型8ch FESシステムの臨床応用
The effects of 8ch surface electrode FES for restoration of motor function of hemiparetic extremities.
川北 慎一郎
1
,
山本 敏泰
2
,
濱出 茂治
3
,
立野 勝彦
3
Shinichirou Kawakita
1
,
Toshiyasu Yamamoto
2
,
Shigeharu Hamade
3
,
Katsuhiko Tachino
3
1恵寿総合病院リハビリテーション科
2富山県高志リハビリテーション病院
3金沢大学医学部保健学科
1Department of Rehabilitation, Keiju Medical Center
2Toyama Prefecture Koshi Rehabilitation Hospital
3School of Health Science, Faculty of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
片麻痺
,
表面電極型FES
,
運動機能再建
Keyword:
片麻痺
,
表面電極型FES
,
運動機能再建
pp.779-784
発行日 2003年8月10日
Published Date 2003/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100873
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はじめに
機能的電気刺激(functional electrical stimulation;FES)は現在埋め込み電極型が主流であり,対象としては脊髄損傷患者がほとんどである1-4).脳卒中片麻痺患者に対する電気刺激は現在のところ治療的電気刺激(therapeutic electrical stimulation;TES)が主で,FESは下肢でわずかに試みられているのみである5-7).また,それらのTESシステムも1から4チャンネルのものがほとんどで,実際の行為を補助しながら使用されることは少ない.
われわれは新しい8チャンネル表面電極型FESシステムを,片麻痺患者に対して把持動作,歩行動作を行いながら使用した.今回はTESとしての使用ではあったが,回復がなければFESとしての利用も可能な装置であった.把持,歩行動作の再建を目的としたリハビリテーションに,このFES装置を使用し,効果がみられたので,若干の考察を加え報告する.
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