Japanese
English
特集 電気刺激による治療と訓練
機能的電気刺激(FES)の治療への応用
Application of Functional Electrical Stimulation (FES) to Rehabilitation Medicine.
石井 勉
1
,
山本 敏泰
1
,
野口 哲夫
1
,
早川 俊秀
1
,
浅野 裕
1
,
吉峰 公博
1
,
木田 泰弘
1
,
長尾 竜郎
1
Tsutomu Ishii
1
,
Toshiyasu Yamamoto
1
,
Tetsuo Noguchi
1
,
Toshihide Hayakawa
1
,
Hiroshi Asano
1
,
Akihiro Yoshimine
1
,
Yasuhiro Kida
1
,
Tatsurou Nagao
1
1富山県高志リハビリテーション病院
1Toyama Prefectural Koshi Rehabilitation Hospital
キーワード:
機能的電気刺激(FES)
,
頸髄損傷
Keyword:
機能的電気刺激(FES)
,
頸髄損傷
pp.787-791
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106359
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はじめに
機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation,以下FES)とは,脳卒中や頸髄損傷における上位運動ニューロンの損傷のため損なわれた四肢運動機能を,末梢神経を電気刺激することにより再建するものであり,1961年,Libersonら1)は初めて片麻痺下肢の腓骨神経を電気刺激し歩行の改善を行った.一方,上肢に対するFESの応用は1963年,Longら2)により試みられたが,上肢動作の複雑性のため開発は遅れた.1980年,Peckham3,4)はC5残存頸髄損傷とC6残存頸髄損傷患者の上肢にFESを行い,key gripとpalmar prehensionの動作を行わせている.わが国でも半田ら5)により積極的に臨床応用がなされている.この流れの中で我々もFESの幾つかの臨床応用を行い,その結果を報告するとともに,当院で試作したポータブルFESシステムについても報告す.
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