Japanese
English
特集 脳卒中―社会生活を支援する
地域リハビリテーション―病院外来診療
Support to the stroke patients in outpatient clinic in rehabilitation hospital.
岡本 五十雄
1
Isoo Okamoto
1
1勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kin-ikyo Sapporo Okadama Hospital
キーワード:
地域リハビリテーション
,
脳卒中
,
障害受容
Keyword:
地域リハビリテーション
,
脳卒中
,
障害受容
pp.1127-1132
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100676
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はじめに
勤医協札幌丘珠病院は開院してから22年が経過した.当初は精神科60床,リハビリテーション科60床,内科60床,計180床の入院中心の病院として出発した.札幌丘珠病院より約1km離れた地点に総合病院としての機能を備えた勤医協中央病院があったからである.昨今の医療情勢を反映して,2年前から,1つの病棟それぞれ50床,計3つの病棟からなる150床の療養型病床群の病院となった.
入院から外来通院につながる医療の流れは図に示すとおりであるが,現在,回復期リハビリテーション病棟が勤医協中央病院にできたことにより,当院では脳卒中の亜急性期から慢性期にかけての比較的若年の患者の入院は少なくなり,高齢者の患者が多くなってきた.また,外来通院患者も次第に高齢化してきている.
病院外来診療というと,退院後の積極的なリハビリテーションをイメージしがちであるが,実際には慢性期を長期間過ぎた患者が多くなり,診療や投薬や維持的なリハビリテーションを続けている.病院リハビリテーションはこうあるべきである1,2),ということはよく聞くが,患者はどう思っているのかについて調査したものは少ない.筆者は本論文を執筆する機会にあたり,患者は病院の外来診療やリハビリテーションにどのような期待や希望をもっているのか,について調査をしたので報告し,病院外来における地域支援について考えてみたい.
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