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特集 障害受容・適応再考
3 脳卒中患者のこころのうち—障害受容とこころの推移
The Mindset of Stroke Patients : Acceptance of Disability and Process of Mindset
岡本 五十雄
1
Isoo Okamoto
1
1社会医療法人社団三草会クラーク病院リハビリテーション科
キーワード:
障害受容
,
人生満足
,
落胆・苦悩・希死念慮
,
こころの推移
,
抑うつ状態
Keyword:
障害受容
,
人生満足
,
落胆・苦悩・希死念慮
,
こころの推移
,
抑うつ状態
pp.904-912
発行日 2020年10月16日
Published Date 2020/10/16
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- Abstract 文献概要
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要旨 「現在の障害のある状態,これが自分なのだ」と認められる(受容する)ようになるまでに,一定の経過をたどるが,すべての患者が同じ経過をたどるわけではない.また,聞くまでわからないことが多い.中にはまったく,苦悩を経験しない患者もいる.経済的に安定した豊かな人生は,障害受容の大きな要因であるが,苦悩を抱えている患者も多い.患者の人生との対話という視点はきわめて重要である.
回復期リハビリテーション病棟の多くの患者は入院中に受容し,心理症状も抑うつ傾向も改善する.患者の話をよく聞き,ともに歩むチームの真摯な努力こそが患者が自らを受け入れ(受容し),障害とともに歩み,社会に適応していくうえでの大きな力となる.
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