Japanese
English
特集 脳卒中―社会生活を支援する
地域リハビリテーション―在宅診療
Community based rehabilitation: home visiting doctor
長谷川 幹
1
Miki Hasegawa
1
1桜新町リハビリテーションクリニック
1Sakura-Shinmachi Rehabilitation Clinic
キーワード:
脳卒中
,
脳卒中者の心理
,
在宅診療
Keyword:
脳卒中
,
脳卒中者の心理
,
在宅診療
pp.1121-1125
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100675
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
突然発病する脳卒中は,長期的な改善の経過,予後など,まだ標準化されていない部分があり,その障害から二次的に生じる心理的な問題も複雑で,その支援には課題が多い.
筆者は1982年,世田谷区内の総合病院のリハビリテーション病棟(45床)で勤務した後,1998年からクリニック(在宅診療,外来)を開設したが,外来は2003年8月から通所リハビリテーションに変更した.病院に勤務していたとき,当事者,家族が遠慮しないように話しやすい雰囲気を心がけてきたが,在宅診療を経験するなかで,筆者らが緊張しているのを感じ,改めて病院では当事者,家族が緊張していたのだと反省している.
また,リハビリテーション医としては,全身管理(時には内科医と協力)と本人,家族への病態説明,本人が主体性を再獲得し,生活圏の拡大を図るさまざまな活動などを援助し,その人らしい生活を追求することが求められる.本稿では,それらについて述べる.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.