地域リハビリテーションの現状と今後
13.災害リハビリテーションにおける地域リハビリテーション
松坂 誠應
1
1全国地域リハビリテーション支援事業連絡協議会 会長
キーワード:
地域リハビリテーション
,
災害リハビリテーション支援
,
基本戦略
,
支援体制
,
住民との協働
Keyword:
地域リハビリテーション
,
災害リハビリテーション支援
,
基本戦略
,
支援体制
,
住民との協働
pp.1104-1108
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033111104
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はじめに
東日本大震災後,台風・大雨や地震・津波等,自然災害に対して,全国からさまざまな災害リハビリテーション支援が行われるようになった.能登半島地震への全国からの支援活動は記憶に新しい.
このような外部からの災害支援活動は,地元の体制復旧・復興〔リハビリテーション(以下リハ)関連体制を含む〕を目標とするものであり,体制復旧・復興時点で撤退するとされている 1).そのため,一定期間を過ぎると,支援者から「地元の『地域リハ活動』につなぐ」との声が上がるのは当然であろう.しかし,支援者によっては「地域リハ活動」の内容が異なっているように思える.
その背景には,「リハ=機能訓練」という理解や,災害リハ支援現場での生活不活発病予防の体操等のイメージから,地域リハが「介護予防事業で行う運動」「リハ専門職が地域で行う機能訓練」等の誤解があるように思える.
ここでは,適切な災害リハ支援が実践されるために,地域リハの歴史を振り返り,その背景と基本戦略について述べるが,誌面の関係から,災害リハ支援に関連した内容について記述する.
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