Japanese
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特集 福祉施設とリハビリテーション
障害者施設における重複障害者の調査
A survey of rehabilitation services for people with multiple disabilities in welfare facilities.
小川 淳
1
,
小田 芳幸
1
,
伊藤 利之
1
Jun Ogawa
1
,
Yoshiyuki Oda
1
,
Toshiyuki Ito
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
支援費制度
,
個別支援
,
アセスメント
,
地域連携
Keyword:
支援費制度
,
個別支援
,
アセスメント
,
地域連携
pp.1049-1053
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100663
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はじめに
障害者施設は長年にわたり,障害者の福祉・リハビリテーションにおける中心的役割を担ってきた.しかし,ノーマライゼーション思想の浸透や支援費制度の導入など,近年のさまざまな社会情勢の進展により,障害者施設の存在意義自体が大きく見直される時代を迎えている.
支援費制度は,単一障害対応など障害者施設がもつ従来からの枠組みをはずした.それにより,障害者施設は今後求められるあらたなニーズに適切に対応できる可能性を大きく広げることになった.その一つが重複障害者への対応である.とりわけ,リハビリテーションを推進する立場にある身体障害者更生施設では,重度・重複障害者に対して今後いかに適切なリハビリテーションサービスを提供できるかが重要な課題となっている.
本稿では,日本障害者リハビリテーション協会が2003年度に行った調査に基づき,特に身体障害者更生施設を中心に,重複障害者の受け入れ状況の概略を報告するとともに,さまざまな障害を統合した総合リハビリテーションおよび福祉サービスの課題について考察する.
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