連載 高齢者と障害者の住まいの選択・第6回
—障害者の住まい③—精神障害者の住まい
小田 芳幸
1,2
Yoshiyuki Oda
1,2
1横浜市総合リハビリテーションセンター
2特定非営利活動法人よろずえ商会 生活介護 まんまる社
1Yokohama Rehabilitation Center
2Manmarusya
キーワード:
地域生活移行
,
一人暮らし
,
住宅セーフティネット法
Keyword:
地域生活移行
,
一人暮らし
,
住宅セーフティネット法
pp.949-953
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530090949
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はじめに
精神障害は,精神疾患のために精神機能の障害が生じ,日常生活や社会参加に困難を来している状態である.他の障害と異なり,障害が必ずしも固定することはなく,寛解や悪化を繰り返すこともあり,症状が深刻になると判断能力や行動のコントロールが著しく低下する場合がある.そのため,服薬やその他の適切な治療による症状のコントロールが必要であり,医療のかかわりを欠くことはできない.
一方で,精神障害者の安定した地域生活に向けた支援も進められており,特に長期入院者の移行支援は積極的に取り組まれている.
本稿では,精神障害者の地域生活への移行を中心に,「住まい」について概説する.

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