Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「オアシス」―底辺からせり上がる“究極の愛”
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.681
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100620
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韓国映画の勢いはハンパじゃない.追い付き追い越せといったエネルギーに満ちている.「オアシス」(監督/イ・チャンドン)はそのなかの代表的な一作.
社会に対するアンチの気分の表現手法としてしばしば使われるのが「障害者」.本作は,障害=底辺のこっちの世界と普通のやつらのあっちの世界を分けたうえで,こっちの世界なりの幸福のあり方を,ざまあみやがれというノリで提示してみせる.日本でいえば70年代的モチーフである.
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